既存建物は昭和58年新築(築40年)の鉄骨造で、木造にて増築し、全面改修を行った。既存建物をスケルトンにしての増改築は、試算で新築に近い費用がかかり、当初は増築か建替えかという検討を重ねたが、父親である院長が支えてこられた医院への副院長の愛着が深く、既存建物を活かした増築案で進めることになった。既存部と増築部の構造体の一体化は法規制で難しく、増築部は木造にし、エキスパンションジョイントで繋いでいる。待合室にはガラスブロックから柔らかい光が注ぎ、天井には木材を使用し、温かみのある空間で患者の気持ちを和らげている。
物件名 | 大山皮膚科医院 |
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所在地 | 熊本県熊本市南区近見 |
構造規模 | 木造(増築部)+鉄骨造(既存部)2階建て |
用途 | 診療所(皮膚科・アレルギー科・形成外科) |
延床面積 | 237.87m2 |
竣工 | 2023年12月 |